ポルターガイスト

右手を伸ばし、左手は横にしてサポートに専念させ、足とお尻で推進する。
うちの子供のずりばいは常にこのように動いている。
もう少し、例えば左手を伸ばしてみるとか試してみるといいかもよ、と親としては思うだが、一度身についた方法が余程気に入っているのか、ずりばいは常に同じ姿勢だ。

写真のような感じで回したり、押したり、叩いたりする子供用おもちゃがある。うちの子供はとてもこのおもちゃが気に入っているのだが、いたずらを覚えるための格好の素材になっている感じもする。

押して、空気清浄機のタンクを外したり、回してクリームの蓋を回したり、しっかりと実践に役立てているようだ。子供のできることが増えるのは嬉しいが、痛し痒し。

最近は、毎朝でかけるたびに靴のヒモがほどけている。
ずりばいで玄関口に移動した子供が、靴のヒモを引っ張っているのだ。
痛し痒し、そうつぶやきながら靴のヒモを結び、朝が始まる。

あとは、色々と順序をすっ飛ばすのが好みなのか、ハイハイを経ずに、腰も据わっていないのに立とうとする。
テーブルを掴み、立とうとして、派手に転ぶ。泣き出す。しばらくするとまた転ぶ。

端から見ていて余りにも痛そうだったので、せめて後頭部は保護してあげたいと、AmazonのCMで話題になった後頭部クッションを購入した。
何でも脳出血や目のうっ血など、一定の判断基準で児相案件にもなるらしく、絶対にそんな目にはあいたくないとも思っている。

しかし、相変わらずベッドからは迷い無くずりばいで落ちていくし、毎朝ベッドのフチに頭をぶつけているし、転び方は派手だし、生傷の絶えない子供になりそうでとても不安だ。
そう思うと同時に、自分もそういう子供だったな、と思い返し、そのときの親の気持ちを想像し、苦笑する。

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