「これからの世界をつくる仲間たちへ 」、100のビジネス本よりこの本を読むべきだと思う

朝生に出演したことで正月に軽くバズってた落合陽一氏。「現代の魔法使い」という呼称に興味を持ったので読んでみた。

「魔法」の定義

メディアアーティストとして活躍されているので、そういう演出的なものについて「魔法」と定義づけているのかと思ったら、もっと幅広い概念だった。 僕がまとめるならば、「一般の人に仕組みがわからないような事象を作り出す能力」と言うべきか。 そして、何か他の人ができない「魔法」を作る能力が、これから先、仕事をする上で必要だと説いている。

「魔法」を作るには

「魔法」を作るには、技術力が必要だ。これまである年齢を超えた人材が求められるようになる、経験をもとに人と人の間をつなぐゼネラリストではなく、確かな学識に基づいた、スペシャリストとしての能力が求められる。僕なんかは、もう年齢の面で手遅れな世界である。

「意思決定者はAI浸透の影響を受けない」という誤解

AIや機械の発展というと、単純作業の代替のようにとらわれがちだが、そうではない。 いわゆるとりまとめの人たちが不要となるのは、配車担当を廃して効率化を達成したUBERを見るとわかりやすいと思う。 また、UBERの成功と共に多くの競合がすぐに現れたことからわかるように、決してユニークな技術ではない。

また、最上部の意思決定者に効率的に判断材料が集まる世界では、中間の意思決定者は少なくて良くなる。Twitterで画像を見る

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BICCO BEAT@biccobeat

毎日新聞の正月特別版(AIで変わる未来)より。
AIにより左のおっちゃんがいらなくなることが、毎日新聞はわかっていない。7,68616:20 – 2018年1月2日7,224人がこの話題について話していますTwitter広告の情報とプライバシー

何にもなれない僕と、次の世界

この本を読んで浮かんだ情景は、次の世界に向かう列車が出発しようとしており、ゼネラリストとしても生きれず、スペシャリストになるには遅すぎるため、呆然と列車が発車するのを見守る自分の姿だった。残酷な事実を突きつけられる本だと思う。

しかし、まだ時間はある。今後どういう世界が来るかがわかっていれば、最終便の列車には捕まれるかもしれないし、今後成長してくる後続の若い人たちを助けることができるかもしれない。 今後の自分がどうあるべきかという想像を巡らすために、「現在の社会での生き方」を説明する100の本よりも有用であると思う。

これからの世界をつくる仲間たちへ

これからの世界をつくる仲間たちへ

面白かったので、この3冊は近々読みます。 「これからの世界をつくる仲間たちへ」はイントロダクション的な本だが、「魔法の世紀」はより技術要素が高い本らしい。

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

超AI時代の生存戦略

超AI時代の生存戦略

魔法の世紀

魔法の世紀

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