中学校以来のはんだごてで自作キーボードキット(meishi2)作ってみた

モノ図鑑

こここんにちは。
STAY HOMEなゴールデンウィークに自作キーボードに挑戦してみた体験談です。

自作キーボードってハードル高いよね

自作キーボード、昔から興味ありましたが、沢山はんだ付けする必要があるとか、黒い画面で色々操作しなきゃダメとか、自分にはハードルが高すぎるとスルーしてきました。
何より、中学校以来触っていないはんだごてに自信が無い。

しかし、下の記事を見てやる気が出現。

テレワークで大活躍! キットできっと作れるZoom専用キーボード

私が勤めている会社も、現在リモートワーク中でして日々Zoomでミーティングしています。そこでありがちなのが、「一生懸命話してたら実はミュート中だった」とか、「子供が急に乱入してきてビデオを一旦止める必要がでてきた」という状況なんですよね。

スマートにワンキーでオンオフができれば、そういう危機的状況にも対処しやすいんじゃなかろうかと。

あとは、4キーならまあイケるんじゃね?無理でもまあ3000円くらいなら諦め付くんじゃね?GWに何かひとつくらいは新しいことやっときたくね?という気持ちから、キットを注文しました。

meishi2 キット

キットは遊舎工房さまで委託販売されているmeishi2を購入しました。上の記事と同じものですね。
このmeishi2というキットは、僕のような自作キーボード初心者も対象として想定されているようで、とても丁寧なビルドガイドが作成されていました。このガイドが無ければ作成にすごく苦労していたと思います。

meishi2 keyboard ビルドガイド

このページには「(オプション) 組み立てに必要・あると便利な道具」という項目があり、必要な道具が親切丁寧に案内されています。

しかし、「キー4つくらい適当でなんとかなるやろ」という謎の自信で家にある道具でなんとかしようとしました。

注意:参考にするのは良いけど僕も初心者だからな!誤ってる箇所があっても責任を負えないから自己責任でよろしくな。

今回のメンバーを紹介するぜ

(1)はんだごて

なんで家にあるかわからない はんだごて、多分誰かからもらった。温度調節機能はおろかスイッチ類が何も無いシンプルなはんだごて。オンオフはコンセント抜き差しでやるらしい。シンプルオブシンプル。

技術の授業で見かけた

(2)はんだ

同じく家にあった。電子工作用と書いてあるから大丈夫と信じてる。

(3)ニッパー

道具箱にあったニッパー。まあこれでいいかなと。多分百均。

(4)はんだ吸い取り線

ヨドバシで200円くらいだったので、このくらいならと購入。

以上。こて台が無いけど、まあ何とかなるかなと思っていました。

meishi2が到着した。

はい。予想以上に難易度が高そう。心折れそうになる。
はんだづけする場所が結構多いし細かい。

はんだづけ箇所多すぎwwやっぱりこて台要るわwwと感じたのと、もっと細い線じゃないとはんだを余計な場所まで付けそうなので、この日は退却。

焦ることは無いと自分に言い聞かせる。

新加入メンバーを紹介するぜ

近くのホームセンターに買いに行った。

(5)こて台

簡易的なやつ。使って思ったけど普通のグルグルのやつの方が良さそう。
これだと電源ケーブルを何かの拍子にグッって引っ張ると簡単に落ちそう。
その代わり収納はとてもコンパクト。

(6)はんだ

線径(Φ0.8mm)のやつ。家にあったのがΦ1.0mmだったので買った。0.2mmの差は大きかった。買って良かった。

実際に取り付ける

meishi2 keyboard ビルドガイド

このビルドガイドをガン見しながら取り付け開始。
上から順にやればいいのかなあと思いつつ、ダイオードからはんだづけを始めた。

ダイオード

ダイオードを差し込むときにリード(銀色の線)を曲げる必要があるが、パキッと折れそうで怖い。ゆっくり慎重に折り曲げる。
かなり根元で折り曲げないと上手く穴に入らないので、微修正しながら曲げる。

表側からはんだづけを始める。ダイオードの線を切ってないから基盤が宙に浮く。
切りたいけど、このタイミングで切っちゃって良いのかわからない。
仕方無いので、近くにあった電源タップを使ってバランスを取る。

はんだごてのコンセントを差してしばらく待つが全然暖まらない。結局5分くらい暖まるまで時間がかかった。
きちんと暖まらないと溶けないけど暖まりすぎると溶けすぎて困る。温度調節機能があるに超したことは無いけど無くてもなんとかはなるかも。

しかし「はんだごては母材を暖めてはんだを溶かす」とよく書いてあったけど、細かすぎてよく見えない、俺も歳を取ったものだ・・・。しかも煙で更に見えなくなる。
若干パニックになりながら何とか半田を付けていく。結構やり直しは効くみたい。足りないなと思ったら継ぎ足しながらはんだを付けていった。

見栄えは悪いけど何とか表面の半田付け終了。手で軽く引っ張っても抜けないことを確認。
裏もおっかなびっくりはんだを付けていく。なんとか終了。

ここで大変なことに気づいた。
うちにあるニッパーだと、先が切れる構造じゃ無いからダイオードの線が細かく切れない。
なるほど~とつぶやきながら、大体で線を切る。不格好。

切れないんだよぉぉぉ

Amazonでニッパーを注文しましたが、ゴールデンウィークに家でプラモデルをする需要が発生しているのか、ぜんぜん在庫が無い。 今現在ニッパーは届いていません。

タクトスイッチ、キー

段々コツがつかめてきたのか、タクトスイッチとキーはさくっと終了。段々調子に乗る。

ProMicro

キーボードの頭脳部であるProMicroを取り付ける。今回のキットには、コンスルーというパーツがついていました。
このパーツを使うと、将来別の自作キーボードにこのチップを使いたくなったときに簡単に移植できるようになります。

隣まではんだが行ってしまわないよう細心の注意をしながら、ゆっくりとはんだづけ。
馴れた人からみたら怒られそうなクオリティですが、はんだづけが完了しました。

ファームウェア設定

一応はんだづけは終わったとは言え、自分の腕にまったく自信が無いので、念のため予備のPCでセットアップしました。メインPCのUSBが壊れたら泣く。

設定はビルドガイドにあったYoutube動画を見ながらやりました。
メモ代わりに文章でも残します。

QMK Firmware

QMK Firmwareをダウンロードします。
下記のページを開き、「meishi2」の右側にあるダウンロードボタンを押してください。

QMK Firmware

QMK Toolboxのダウンロード

下記のページを開き、チップに書き込むためのソフトをダウンロードします。
Windowsの場合にはqmk_toolbox.exe、MacはQMK.Toolbox.app.zipです。

qmk_toolbox

QMK Toolboxを開き、USBで自作キーボードを接続します。
黄色い文字で、device connectedという表示がでたら接続できています。

Openキーを押し、先ほどダウンロードしたファームウェアを選びます。選んだ後に「Flash」ボタンを押します。
「Done Thankyou」という表示が出たら成功です。

QMK Configurator

ファームウェアを焼き終わったら、自作キーが使えるようになります。
デフォルトでは左からCtrl+Z、Ctrl+X、Ctrl+C、Ctrl+Vが設定されています。
このキー設定は変更できます。QMK Configlatoというツールを使えば、黒い画面を使う必要もありません。
下記のページを開いてください。

QMK Configurator

「KEYBOARD:」はmeishi2を選択します。選択すると、meishi2の4キーのキーマップに変わります。

設定については、僕は下記のページを見ながら設定しました。わかりやすいです。

(初心者編)QMK Configuratorを使ってキーマップを書き換えよう

設定が終わってから「COMPILE」ボタンを押し、回る芋を眺めると「FIRMWARE」というボタンからファイルをダウンロードできるようになります。

ダウンロードしたファイルは、先ほどと同じようにQMK ToolboxのOPENで開き、Flashで書き込んでください。

書き込みが終わったら、QMK ConfiglatorのTESTKEY機能でキーが想定通り動作するか確認しましょう。
僕は、成功したときに思わずガッツポーズしました!

こんなんでも動きました。
(早くニッパー届いて欲しい。)

グロ画像・・・。

感想

「ダメです、動きません!」という展開を予測していたんですが、すんなり一発成功してしまいました(しまいました?)。
meishi2の簡単さに対する配慮や、各種ツールの充実っぷりに感動しました。

先人達のおかげで、注意深く作成するキーボードを選びさえすれば、ハードルは思ったよりも高くないのかなという気がしました。

あとは、遊舎工房さんのおかげで自分にあったキーボードが手に入りやすいのが有り難い。
今回の初心者セットであるmeishi2についても、スイッチとキーキャップ付きのセットがあったので、購入のハードルが下がりました。

ちなみに「スイッチ&キーキャップ付きセットはランダムでスイッチとキーキャップが入っています。」ということですが、僕のセットにはCherry互換と思われる青軸、赤軸、茶軸のキーが入っていました。
押し比べながら次にどのキーにするか思い悩むのは楽しい作業です。

自分はキーボードキットを作れる!というのがわかると、俄然販売されている自作キーボードセットを眺めるのが楽しくなりますね。

meishi2については、仕様上(ポリシー上?)ケースが無いので、次は基盤むき出しでは無いどれかのキーボードを作ってみようかなと思っています。

次に狙ってるのはコレ

僕にもできる?

meishi2について言えば、通常の器用さと知識があればできると思う。
そのくらい親切。

あったら良かったもの

アフィリンクだぜ。

温度調節できるはんだごて、これがあればアワアワしなかったと思う(´・ω・`)

ただ、安い奴でもできないコトはない。

次回はこのコテ台買おうと思います(´・ω・`)

追記:ニッパーが届いたよ!

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