暑い!重い!ツライ!登山
概要
日付:2017年7月下旬
日程:1泊二日
ルート;雲取山、三峯神社からのコース
取り付き:車
装備:テント一泊コース
登山まで
本当は売るつもりだった
本当は2016年に北アルプスに行くつもりで、キャンプセットを購入した。 テント、リュック、シュラフ、バーナー、全部で10万円ほど。
でも、北アルプスには天気や家庭の事情で行けなかった。なかなか自由には動けない。
なので、いっそメルカリにでも一式売ろうかと思っていた。 どれも定番の品物なので、新品未使用であればそれなりの価格で売れるだろう。
10万円は結構な大金である。もう使わないから売ってしまおうかという葛藤と、売ってしまったら負けのような変な感情。
結局、売ってしまうという選択肢を、思いを消すためにいっそ使ってしまって、泥だらけにしてしまおうという結論に至った。
場所
折角なのでもっと遠くに行こうかとも思ったが、まずは近場の雲取山でしっかり練習しようと思った。 夏の奥秩父、きっと蒸し暑いだろうが、その分練習になる、それでテント泊がイヤになるならそれはそれで構わない。
雲取山というと鴨沢から行くのが定番ルートだが、早く登山開始したかったので駐車場が広い三峯神社からのコースを選んだ。
一日目
出発は四時、背中にはザック、両手には登山靴という出で立ちで家を出る。ザックの重さと大きさに早速心が折れそうになる。 雨ならばそのまま出なかったと思う。

車を数時間走らせ、三峯神社に着く。三峰口は三峯神社の入り口にある。毎月1日は限定のお守りを売るため滅茶苦茶混むらしい。 浅田真央のインタビューで限定お守りの人気に火が付き、最寄り駅から神社までバスで5時間かかったこともあるとか。

天気は良好、登るしかない。
出発
出発時間は7時ごろ、重い荷物に戸惑うが体調は悪く無い。 しばらくは少し登りの登山道というより神社の裏参道のような道を歩く。

やがて大きな鳥居があった。ここで登山届を提出。


最初こそ調子がよかったが、背中の重量物にじわりじわりと体力を削られていく。 そして下界よりマシだがやはり蒸し暑い、首から提げたタオルがびしょ濡れになる。 霧藻ヶ峰までは管理された林が広がる。


霧藻ヶ峰休憩所
最初のチェックポイントである霧藻ヶ峰休憩所に到着 道標が豊富にあり迷うことはない。数十メートル歩いては休むていたらく。 天皇のレリーフがある

霧藻ヶ峰休憩所は簡素な休憩所だが、ジュースとコーヒーが買える。 中に居たおじさんに挨拶すると、今日はテント泊の人が多いだろうから早めに行かないとテント場埋まっちゃうよ、と言われる。 なるほどそうかと、焦る。

休憩もそこそこに、徒路を急ぐ。とはいえこの時点でもうバテバテ、数十メートル歩いては休む。 景色はまさしく奥多摩、奥秩父、低山!という感じ。



天気は相変わらず良好。
白岩小屋
更にしばらく歩くと、白岩小屋という現在は営業していない小屋に到着した。 こういう建物は趣があって好きだ。


白岩小屋から先は、徐々に景色がかわっていく。

白岩小屋から先は、あまり覚えていない。 とにかく一歩一歩ゆっくりと進んでいった。
一箇所だけ、軽く崖を登らなければ行けないところで道がわからなくなったくらいで、道に迷うことはなさそう。 道標の残り何キロに勇気づけられた。
雲取山荘
廃墟となった雲取ヒュッテを超えてしばらくすると、雲取山荘に到着する。

事前に、奥多摩小屋のほうがテント場の環境が良いことは調べていた。到着したのは13時くらいだったので、行こうと思えばいけたが霧藻ヶ峰休憩所のおじさんの「今日は混む」という言葉が響いていたのととにかく疲れていた。ここをキャンプ地とする!
参考:東京都内最高峰の雲取山にテント泊する場合は奥多摩小屋がオススメ
さすがに時間が早いので、テントを貼る場所は選び放題。考えに考えた上で、できるだけ山荘から離れていて雨が降っても問題がなさそうな場所に決める。 山荘から離れていた方が静かだろうな、と思ったが、これは大きな間違いだった。
テント泊
たっぷりと時間をかけて、初の山岳テント張りをする。 北アルプスだと怒られそうだが、まあ雲取山なので許して欲しい、という感じでテントが張れた。

少し落ち着いたら頂上に登りに行こうと思ってたけど、そのまま昼寝をしてしまう。
起きたら16時。頂上は明日でいいやという気分になったのでメシを作り始める。 メシと言っても、持ってきたのはフリーズドライの焼き飯、パスタくらい。バーナーでお湯を沸かしてしばらく待てばできる。ラクで良い。
キャンプ場は、とにかく羽虫が多かった、テントから外に出るとうざったくて仕方が無い。虫対策装備を忘れていたことを死ぬほど後悔する。
テントの夜
18時くらいまでは静かな夜だった。羽虫はうざいけど。 しかし、そんな静寂は学生団体によって忘却の彼方に追いやられた。ここが端っこと思って貼った更に先、すぐそこにテントを張っていた、それはいいんだけどしゃべり声がとにかくうるさい。 しかも横を通る度にペグやテントにぶつかってテントが揺れる。 20時くらいにさすがに寝るかと思いきや、先輩お疲れ様の表彰を始めやがった(様子が全部聞こえるくらいうるさい)。 21時過ぎると、見かねた他の宿泊者に怒鳴られていた様子。感謝しながら就寝。
夜中に起きたが、星空は見えなかった。
2日目
起床は4時過ぎ、もう少し早く目覚めていたが、辺りが白やんで来たので出発することにする。 雲取山荘の良いところは水が豊富なところ、蛇口で水が汲めるなんて。
30分程度登ると山頂に到着。空荷がラクだ。 山頂は薄々感づいていたがご来光は望めない空だった。

2017!と思ったら、2018と表示されてしまった。

ご来光がみれなくて残念と思っていたけど、写真で見るとこれはこれで味がある。

テント場に戻り、撤収開始する。 疲れが取れたのと、下りのため、休み休みながら順調に下っていく。

うるさい程の緑。

途中、休憩所で休んでいたら、雲取山荘で泊まったという女性の方から声を掛けられた。 暑いですねえと形式的な天気の話をした。 そして、休憩から歩き出すのは僕の方が早かったが、すぐに抜かれた、バスの時間があって急いでいるらしい。
バスだと大変だなあと思ってたら、下山した後の神社の休憩所にいらっしゃった。間に合わなかったらしい。バスだとそれがね。
霧藻ヶ峰休憩所を抜け、


神社まで到達。バリエーションルートとして参拝するルートもあるようだが、そこまでの体力は残っていなかった。


参道っぽい道。
大体5時間くらいで下山、ほぼコースタイムだった。 三峯神社には大勢の参拝客がいた。参拝しようと思ったが人混みに入りたく無かったし、駐車場も数十台が入り待ちしていたのでさっさと着替えて撤収した。 帰宅路の気温は37度を指していて、別世界だった。
感想
正直、1日目の寝るまでは、もう二度と登山キャンプなんて行かない。この装備もメルカリで一式売ってやろうと思っていたのだが、下山して、家に帰って、風呂に入ってのんびりしていると、次はどこにいこうかな?という気分になってくるのが不思議だ。バイクで突貫ツーリングに行った帰りに似ている。 体力と経験を付けて、もっと最高のキャンプを作り上げたい。
今回の装備
ザックはグレゴリーのバルトロ、汗で気持ち悪くなることも無ければ肩が痛くなることもない。 噂に違わぬ良いザックだった。

グレゴリー バルトロ65 BALTORO 65 シャドーブラック L 657820614
- 出版社/メーカー: グレゴリー
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テントはモンベルのステラリッジ、これ以上何を望むんだろうかというクオリティ。 でも、正直2型は必要無かった、1型でよかった。

モンベル ステラリッジ テント 2型 本体(#1122533)+フライシート(#1122537)タイム(THYM)
- 出版社/メーカー: mont bell
- メディア: その他
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マットレスはこれ。かなりかさばった。次回使うときは150cmくらいに切って行こうと思う。190cmは不要。

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- 発売日: 2011/03/08
- メディア: スポーツ用品
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